ミンティア太郎のブログ

ミンティア中毒の女が書く雑記

ChatPadの思い出

もう何年か前のこと。引っ越したばかりで近くに友人がいなかった私は、仕事関係以外の誰かと会話したい欲求と、暇を持て余していた。そんなある日、vipで面白そうなサイトが紹介されているのを見つけた。それが「ChatPad」と私の出会いだった。

※ところで「ChatPad」て何?という方は、下記をご一読ください。読んでもよく分からないという方は、一度やってみるといいよ。アカウントとか必要ないし。

ChatPadとは、株式会社モノリスが運営する1クリックで見知らぬ誰かとチャットを楽しめるWebサービスである。

概要

従来のチャットと違い、アカウント登録やログインなどが一切不要であり、画像以外に自分のアイデンティティを示すものが無いのが特徴である。なお、運営はチャット本文の外部サイトへの投稿やスクリーンショットを撮らない様に呼びかけているが、VIP板などでうpされているようである。

略歴

2009年7月15日 - ベータ版を無料で公開する。

引用元:ニコニコ大百科 

 

vipからきますた

サービスを開始して間もないころのChatPadには、vipperが大量に押し寄せていた。私は「うはwwww vipperとマンツーマンで会話できるとか楽しすぎwwwww」などとテンションMAXになり、ChatPadを始めてみることにした。チャットでの第一声はもちろん「vipからきますた」。 

しかしながら、期待とは違いvipperの多くは、わざわざ2ch以外の場所でvipperと会話をすることを望んではいないようだった。やる夫のアイコンなど、明らかにvipの住人らしき人間なのに、こちらが「vipからきますた」と挨拶すると無言で退出されることが多かった。なかには楽しく会話してくれるvipperもいたが、それはまれなケースであった。悲しかった。切なかった。vipにヌクモリティなんてなかったんや。誰もワイと会話なんてしてくれへん。なんでや。寂しいんや。誰かかまってーや。

 

海賊王に!オレはなるっ!!

ほどなくしてVipper達はChatPadから去り、残ったのは暇な大学生や出会い厨、そして私のような変人が大半となった。私はvipネタを封印した。かといって、受け身の会話は避けたかった。受け身でいると出会い厨からの質問攻めがウザいからである。

「こん」

「〇歳、♂。そっちは?」

「どこ住み?」

「顔うpして」

ChatPadは出会い目的禁止の社交場であるのに、こういった輩は実に不愉快である。そこで私は、自分から話を振ることを心がけた。ファーストインパクトは大切である。挨拶はそこそこに、冒頭からキャッチーな話題を提供する。そこに自分の趣味嗜好も織り交ぜておけば、笑いのツボやChatPadに求めるものが同じ相手とは盛り上がるし、そうでない相手にはさっさと退出してもらえる。何パターンか話題を用意しておいたが、特に使えたのがこれだった。

www.fuzoku.sh

少し前に脳内メーカーが流行った頃だったので、これは結構いいネタになった。しかも私の本名を入力すると、なんだか黒人のようなドス黒いちん〇の睾丸部分にドクロマークがつき、「海賊王になれるち〇こ」とかいう権威ある肩書きまでついていたのだ(現在の最新版では全然違うち〇こになる)。この結果を誰かに自慢したいという思いもあり、私はこのメーカーの結果をお互いに晒し合う遊びを割とよく使わせてもらっていた。

 

みんな元気かな

おかげでChatPadでは、色んな面白い人と知り合うことができた。元ネトゲ廃人の悩める専門学生、江頭2:50への熱き想いを語ってくれた女性、絶賛就活中のvipper大学生、古畑任三郎ばりの推理力を持つ女子大生、難病を抱え療養中の音楽フリーク男子…。スカイプを交換して、その後もやり取りを続けた人も何名かいた。実際にオフで会った人もいた。あれから何年たったのだろう。みな元気だろうか。私はなれなかったけど、海賊王になったヤツはいるのかな…。

もし彼ら彼女らのなかに、「昔ChatPadで知り合った変なヤツがいたな、あいつ今頃何やってんだろな」なんて、私のことを思い出してくれている人が1人でもいたら、ちょっと嬉しいな。などとぼんやり考える今日この頃である。