【妄想か現実か】膝枕と子守唄
その日、彼はひどく疲れた様子で、私に膝枕を要求してきた。彼の方から甘えてくるなんて珍しいな、などと思いながら、私は自分の膝の上に彼の頭を招いた。猫毛気味の柔らかい髪をそっと撫でる。彼は目を閉じ、私に体重を預けるのだった。
仕事、人間関係、ストレスフルな毎日を過ごす彼。せめて今この瞬間だけは何も考えず、緩やかに彼を包むまどろみに身を任せてほしい。
子守唄をうたおう。幼いころ母の膝の上で何度も聞いたあの唄を。
ね~んねん ころーりーよ おこーろーりよー
ゆうじは いい子だ ねんねしなー……
カッカッカッカッ
ねぇーんねぇんぅう きょぅろぉーーぅりぃーよぉーう
Oh call rolling you!
UZ(ユーズィー) わぁぁーー
ぅいぅい~こーぅだーーーー
ねぇんーーーねぇえ すぃーーーなぁああああ!!!!!(ヘイカモン!)
(フェードアウト)
その日から、彼は私の部屋に来なくなった。
太もものムダ毛も、きちんと処理しておかないとダメだったかな。