ミンティア太郎のブログ

ミンティア中毒の女が書く雑記

サーモン親子の話

回転寿司屋で食事をとっていた時のこと。私の斜め向かいのテーブル席に、小学生くらいの女の子とその母親と見られる2人組が座った。その店はリモコンでオーダーをとる方式ではなく、直接店員に注文をお願いして握ってもらうタイプの回転寿司屋だった。私の席からでは2人組の声までは聞こえなかったが、席に着いてすぐ店員に注文をしている様子はうかがえた。回転している寿司はおろかメニューにも目をくれず、迅速に注文する親子。すごいな、食べたいネタがちゃんと決まってるのか。「え~~~何にしよっかな~~。とりあえずマグロは中盤以降の楽しみでしょ~。となるとまずはやっぱ白身魚かな~。あ、でも軍艦巻きもいいな~~。おっ、今日のおススメは赤貝とアジか~。それも食べたいな~~。う~~んどうしよ~~。とりあえず今言ったの全部食べよっかな~♪ あ、あと赤出汁ね!」とか何とかブツブツ言いながら、粉末のお茶をセッティングしたりガリを小皿に盛るのがデフォルトの私からすれば、座った途端にオーダーというのは、尊敬に値する行為である。

 

しばらくして、その親子の注文した寿司が届いた。5、6皿ほど頼んだのだろうか。一気に寿司を手渡しする店員さん。

届いたネタは全部同じ色をしていた。艶やかな光るオレンジ色。そう、みんな大好きサーモンだ。その親子はサーモンの握りだけを注文していたのだ。サーモンかー美味しいよね。私も好きだなー。それしか注文しないなんてよっぽどサーモンが好きなんだなー。そういえばなんか着ている服も親子揃ってピンク、っていうかサーモンピンクだなー。などと思いながら、甘エビを喰らう私。その甘エビを飲み込むか飲み込まないか、とにかくほんの数十秒後、母親がまた店員を呼ぶ。注文のペースがめちゃくちゃ早い。絶対まだ1皿くらいしか食べてないよね。

数分後、またサーモンの握りだけが何皿か届いたようだった。黙々と届いたサーモンを食べ続ける親子。その後も何度か注文をしていたが、届いたのはすべてあの脂の乗ったオレンジ色のネタだった。

この親子は、店中のサーモンを食べつくすつもりなのだろうか…。というよりサーモンは確かに美味しいし、特に子供なんて大好きなネタだろうけど、さすがに何貫も食べて飽きはしないのだろうか。サーモンってけっこう脂っこい。たまには茄子の漬物とか玉子とか、さっぱりしたネタを挟みたくならないのだろうか…。

 

まぁ見知らぬ人だし、私に迷惑かからないし、好きなものを好きなように食べてくれればいいんですけどね。ふと思い出したので。なぜ思い出したかというと、今ものすごくお寿司が食べたいわけで。中でも無性にサーモンが食べたいわけで。でも寿司って妊婦は食べるのを控えた方がいいとか言われてるらしく、何事もなければあと半年以上は食べれないってことで。そう思うと急にあのサーモン親子が羨ましくて仕方なくなったわけです。

 

産後はぜったい寿司食いまくってやる。あの親子に負けないくらいサーモンを食らいつくしてやる。サーモンBBAになってやる。とろサーモン、炙りサーモン、オニオンサーモン、サーモン軍艦、チーズマヨ炙りサーモン、アボカドサーモン、サーモン、サーモン、サーモン、サーモン…

 

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